ガス化溶融炉によるスラグの優位性に大いに疑問!!

2015年2月9日 11時46分 | カテゴリー: 活動報告

 2/2、座間市海老名市綾瀬市3市の可燃ごみ・粗大ゴミ・し尿処理についての一部事務組合、高座清掃施設組合議会で、茨城県鹿嶋市の中央電気工業株式会社を視察しました。3市には最終処分場がないため、中央電気に焼却灰の資源化として溶融固化を委託しています。中央電気は、マンガン系合金鉄の製造をし鉄鋼メーカーへ納入している会社ですが、後から始まった廃棄物溶融リサイクル事業の方が増えてきているそうです。私は視察にあたって、特に生成物としてのスラグの活用先について知りたいと臨みました。

 というのは、現在高座清掃施設組合は、4年後の2019年稼働の新焼却炉の建設に向けて、事業者選定の最終段階に来ています。公募の条件である焼却炉の機種について、燃焼式のストーカ炉と、流動床式ガス化溶融炉、シャフト式ガス化溶融炉の3つが示されています。

 大いに不安を抱いているのは、機種の選定です。ガス化溶融炉は、過去において事故が頻発し、一度事故となれば重金属が撒き散らされる危険性があります。また、自転車でも事務机でも溶かしてしまうので、分別・資源化に逆行すると言えます。

 ガス化溶融炉の利点として、焼却灰が溶融固化されるので減容化されると言われていますが、溶融固化されたものの活用先が難しいとも言われています。ガス化溶融炉の焼却施設が県内唯一稼働している相模原市の担当者によれば、年6,000~6,500トン出るスラグのうち、市内の公共事業や事業者への販売として活用されるのは1500トンということです。他は最終処分場の覆土に2500トン、2,000トンはそのまま最終処分場に埋めているとのことでした。

 一方委託先の中央電気のスラグは、路盤材、舗装材、また多くが東北復興の護岸工事用資材として収められ、最近は太陽光パネルの敷ならし資材としても活用されているとのことでした。この活用先の違いは、生成形状の違いによるものでした。中央電気は、広い敷地を使って外でそのまま冷やすので、塊の形状ですが、自治体の清掃施設では、出てきたスラグを水槽に入れて冷やすため、針状の形状となっており、活用用途が路盤材ぐらいしかないとのことでした。

 生成されるスラグの活用の点でも、自前の溶融炉を持つよりも、燃焼式の焼却炉による焼却灰を専門の事業者に委託処理するほうが資源循環の点で優位性が高いことを知りました。この点からも、高座清掃施設組合の新焼却炉の機種選定に溶融炉は望ましくないことを働きかけていきたいと思います。