175億円の新焼却炉建設契約  環境にさらに配慮した姿勢を!

2015年6月28日 18時57分 | カテゴリー: 活動報告

 6月23日の高座清掃施設組合(座間市・海老名市・綾瀬市からなる可燃ごみ処理・し尿処理を担う一部事務組合)議会において、この3月に事業者が選定された、新焼却炉の建設契約の議案が審議されました。事業者は三菱・フジタ特定建設工事共同企業体で、設計が三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社、建設が株式会社フジタで、175億円です。これは、14t/5hの粗大ごみ処理施設も合わせての額ですが、焼却炉トン当たりの建設費が5000万円ということで一般的な金額とはいえます。20年間の運営維持管理費136億円5120万円(年6億8256万円)については、地方自治法から議案に乗せる必要がないことから議案にはならないとのことですが、理解しがたいことです。

 この議案に対し、運営が民間になることでさまざまな費用が委託費として見えなくなることへの危惧、流動床炉からストーカ炉になることでの焼却灰の質・量の変化への対応、煙突についての議論について問いました。

 現在の煙突の高さは59mで、新焼却炉も59mという提案です。煙突はごみを燃やしたときに発生する燃焼排ガスを大気へ放出し、排ガスを拡散希釈させる効果があります。一般的に煙突を高くするほど周辺への排ガスの影響が少なくなり、地表方面に排ガスが巻き込まれる現象も起きにくくなりますが(ダウンドラフト現象・ダウンウォッシュ現象)、高くなることで、景観の問題や、建設経費が高くなるという問題もあります。煙突は44mぐらいから、200mを超えるものまで様々ですが、事例の多いのは、航空法に触れない59m、近年東京都では100mのものも多くなっています。2013年に稼働となったふじみ衛生組合(三鷹市調布市)の新ごみ処理施設の市民検討会でも、煙突の高さが議論となり100mとなったとのことです。2017年に稼働予定の武蔵野市クリーンセンターの新焼却炉についての合同意見交換会(2010年)でも詳細な議論が行われた末に59メートルなっています。八王子市の新施設での今年2月の検討会でも議論となり100mになりました、日野市では昨年3月に出来た新施設の基本設計書では検討の上59メートルとしながらも、この6月の地元との意見交換会において再度検討され、89メートルに変更されています。

 そこで、施設整備検討や技術検討・事業者選定委員会でどんな議論が行われたか伺いましたが、航空法に引っかからないことから59mとしたとのことで、議論とはならなかったようでした。契約の前に生活環境影響調査をしないとこととあわせ、住宅街の中にある施設でないためか、環境への緊張感があまり感じられない対応ではないかと危ぶみます。

 7月に縦覧となる生活環境影響調査の状況も見ながら焼却炉稼働までの動向を見つめていきます。