自立支援の取り組みー子ども支援と就労支援ー

2015年11月4日 13時32分 | カテゴリー: 活動報告

  11月2日、自立支援に取り組む相模原市地域福祉担当課長に、困窮家庭の子どもの学習支援・居場所と困窮者の就労支援を中心にお聞きしました。子どもの学習支援については、「若者すだち支援事業」(中学生への学習支援)として2010年から生活保護家庭向けに5か所で実施しています。元中学校教員がコーディネーターをし、大学生がマンツーマンで支援、ケースワーカーも参加します。夏合宿やサツマイモ堀・クリスマス等行事も行い、家庭での体験の少なさも補っています。4年間では高校進学率は92.3%となり、特にこの2年間では100%の進学率となったのですが、全日制は51.3%(スタート時南区44%からは大きく前進)とのことで課題とのお話でした。

 居場所事業は、若者サポートステーションの中で中学校、高校、20代、30代と継続的な見守り支援が必要とのことから設置されました。市内4か所、若者サポートステーション内やアパート、商店街の空き店舗等で実施され、NPOが委託を受けて運営しています。安心できる居場所として、皆で食事を作って食べたり、勉強したり、人間関係をつくる場となっています。その一つ、東林間の「piece(パズルのピースから、あなたも社会の一員だよとの意)」は、商店街の空き店舗を活用しての設置で、商店街の行事や清掃参加、商店街との協働による就労体験も行っています。商店街は人を育てる力があるとのことでした。

 これらの事業の対象を生活困窮者に広げていくことについては、生活困窮者自立支援が今年度から始まって幅広くしたいが、児童扶養手当受給者、準要保護家庭は膨大な人数となるので、窓口が基本でアウトリーチはしない、学校や子どもの関係部局と連携して参加勧奨していくとのことでした。

 就労支援については、2006年から市が無料職業紹介事業を行い、就職支援センターの中に生活困窮者の相談窓口があるところ1か所と、生活困窮者相談窓口がある福祉事務所の中にジョブスポットがあるところが2か所、計3か所で福祉と就労の一体的な支援がされています。若者の居場所での就労支援にも関連しますが、この7年、求人開拓専門の方とキャリアカウンセラーを置き、170もの就労準備支援(実質就労訓練も)の事業所を開拓してきたそうです。就労訓練としての認定には5事業所程度とのことですが、50か所にOKをもらっているとのことです。事業所に育ててもらうとの談であり、中間的就労的な仕事の切り分け等の内容は伺いませんでしたが、一昨年伺った福祉と就労と一体となった、豊中市の就労支援と同様の体制です。

 一方、座間市では、困窮家庭の子どもの学習支援は検討中、4月から子どもの学習支援の枠で始まった生活保護家庭の不登校児対象の生活支援を広げていくか検討中、就労準備支援の事業者開拓が難しい状況とのことです。生活保護の限らず幅広い困窮家庭への子どもの学習支援の紹介については、相模原市のように、関係部局が具体的に、例えば生活保護家庭の全日制か定時制かも含めての高校進学率といった実態の数値も把握していることが、意欲的な連携につながると考えます。座間市の生活保護家庭の高校進学率は90.9%、全日制50%、定時制33%、通信制10%、特別支援学校6%となっています。情報提供のあった相模原市の進学率、全日制の数値よりも低くなっています(県の進学率は92.8%なので座間市はだいぶ低くなります)関係課がその状況を把握しているのでしょうか?総生徒数が少ないので、人数的には座間市はだいぶ少ないとは思いますが、2~3%も低いことを重く受け止め、学習支援を早急に着手すべきと感じました。

また、就労支援受け入れ事業者の開拓については、若者の将来を地域で支える重要性を、市内様々な職種、とくに地域の事業者に丁寧に何度もお願いしていくことが必要ではないかと考えます。