議会全体で市に対峙して取り組む予算・決算審査

2017年3月27日 07時46分 | カテゴリー: 活動報告

3月26日、市民と議員の条例づくり交流会議・自治体会議改革フォーラム主催の企画「新公会計制度と議会の予算・決算審査」に参加しました。習志野市会計管理者の宮澤正泰氏による講演は「新公会計制度導入~議会は予算・決算審査にどう生かすべきなのか?」。全国的に人口減少、施設の老朽化が問題となる中、法制化すると時間がかかり待てないと、総務省の強い要請で2015年1月総務大臣通知に出ているのですが、発生主義・複式簿記の導入、固定資産台帳の整備等の新公会計制度が今年7月から始まるとのことです。これまでの単一簿記現金主義にはない、減価償却費の考え方を入れ、夕張市のように資産を持っていても調べないと資産の状況が財政破綻につながったことをふまえ、財務情報をわかりやすく開示、資産・債務管理や予算編成、政策評価等に有効に活用することを目的としているとのことです。実際座間市は2013年に公共施設白書を作成する中で、個々の公共施設の減価償却費を出しています。これを固定資産台帳とし、増減を行政コストとして管理していくのは有効であり、財政状況に必要な情報として活用していかなければならないと思いました。習志野市では、こうした財務書類を活用して、将来の公共施設更新コストを内部留保しておく必要性から、公共施設等再整備基金条例を制定しています。現在再整備計画を策定中ですが、同時に考えていくべきとこと学びました。

後半のディスカッションでは、予算決算改革を実践している、会津若松、多摩市、生駒市議会から報告がありました。会津若松市議会は議会改革が先進地で、2013年に私の提案がかない座間市議会で視察に行きましたが、市民との意見交換を受け、議員間討議により市議会として政策提案を常時行っている議会です。決算についての報告でした。7月に予算決算常任委員会審査準備会を開催します。その際の委員会の作成シートは、選定した施策について、施策に関する情報(昨年の決算審査の評価・要望的意見・市民との意見交換会・政策討論会や各会派の研究成果等)、施策の論点、質疑のより明らかにすべき事項、議員間討議後記入する、委員会討議での合意点、決議案・要望的意見等の項目があります。原案は賛成するが、こうした議員間討議を通して要望や決議をつけて政策に反映させているとのことです。

多摩市では行政経営報告書(事業評価書)を活用し、予算決算特別委員会分科会ごとに施策を選び、分科会で作成シートを作成します。評価項目について評価点とともに、議員間討議により評価コメントをつけ、事業の提案をつくります。それに対し、行政からは〝「議会評価」への予算対応等について”をだされ、予算への質疑につながっていくとのことです。現在では事業の評価だけでは限界だと、施策にぶるさがる事業として施策評価シートにしていこうとしているそうです。

この座間市議会では市議会全体で討議をして評価し、合意点を見出だし政策をつくっていくなど、とても考えられない状況です。しかし、こうした政策づくり、市に対峙する市議会としての活動は、市民側に立ったの強い力として、市民にとっての大きな利益となりうると考えます。座間市議会ではまずは政策について話ができる環境づくりからですが、少しでも前進することを願います。