児童養護施設を巣立つ子どもの厳しい進路

2017年10月30日 13時00分 | カテゴリー: 活動報告

171029_市役所会議室

10月29日、コミュニティ・オプティマム福祉ユニット座間(食の安全・環境・高齢者・障がい者支援に取り組む11団体による生活クラブ運動グループ)主催による市民自主企画講座「子ども・若者の貧困 共に働く・暮らすをめざして」(全4回)の第1回目に参加しました。今回の講師は、市内相武台にある児童養護施設『成光学園』の家庭養育支援事業担当 森速人さん。入所の要因は都市部では7~8割が虐待、ずっと増加傾向であるとのことはショッキングでした。そうした家庭はほぼ100%地域社会で孤立しているとのことです。入所した子どもはこの10年で93人が退園しているが、57%は家庭引き取り、14%が他の福祉施設等へ移動、残りの29%27人が高校生から自立しています。そのうち進学が10人(37%)、就職は17人。37%の進学率は児童養護施設の全国平均(20%)に比べると高いのですが、高校生全体の平均約80%からすると大幅に低くなっています。進学するというとは、卒業したら独りで生活していくことに加え、400万円の奨学金返済ローンを行っていかなければならないこと、そして高校生の間にお金をためるようにと子どもに言っているとの言葉に、生まれた環境により背負うものにこんなに差があってよいのだろうかと思いました。また、就職の17人のうち正規雇用は8人だったが、現在4人が正規、2人転職して非正規、2人が生活保護受給している、非正規雇用となった9人は現在非正規5人、生活保護受給1人、所在不明3人とのことでした。卒園生へのアフターケアが重要ですが、そこへは現在職員の報酬が保障されていないとのこと、児童養護施設卒園者の保護受給率が一般の18倍(総務省データ)ことからも、現在課題である発達障害の傾向がある子どもの支援とともに、支援の強化が必要なことを知りました。地域の方には、就労支援のネットワークを求めているとのことでした。生活困窮者自立支援制度3年目となりましたが、地域の様々な事業所において多様な方を受け入れ共に働く理解をすすめていくことが必要と考えます。