イージス艦の度重なる海難事故の背景は?

2018年2月12日 23時48分 | カテゴリー: 活動報告

ピースデポ総会記念講演呉東氏

2月11日NPO法人ピースデポ設立29周年記念総会イベントで、弁護士で「原子力空母の横須賀母校問題を考える会」共同代表の呉東正彦さん、元宜野湾市長で参議院議員の伊波洋一さんの講演がありました。呉東さんからは「横須賀から 第7艦隊と横須賀市民」と題して米陸軍基地の2基原子炉搭載原子力空母レーガンや11隻のイージス艦の状況報告がありました。特に、イージス艦にかつてないほどの役割(空母の護衛・ミサイル防衛・トマホークの対地攻撃等)が課せられていることから、昨年は4隻という今までにない数の事故が起こっており、米海軍報告書からその原因と背景を検証していったのは興味深いものでした。米海軍自体が任務増大による訓練不足、乗組員の過労が一因と認めており、出ずっぱりのため訓練がやれない、修理をしているので訓練できない、資格認証率が2014年93%が2016年62%になっている、修理が15%増えているのに能力は10%増のため整備不良が増えているとのことで、お粗末な事故が起こると米軍が言っているのでした。このところ度重なる米軍機の事故が連想されました。座間市内上空にもオスプレイの飛行がたびたび見られるようになりましたが、厚木基地の離発着がない飛行だと(例えば岩国基地から横田基地への飛行等)国から周辺自治体への通告がされません。従って、市民には飛来情報を得ることができないのです。イージス艦の事故内情を聞いて、飛行情報のない米軍機が飛び交う県央地域も他人ごとではないと感じました。

また、伊波さんの「沖縄からー米軍基地と県民の安全、環境保全」と題する講演からは、在日米軍基地には1996年から日本環境管理基準(JEGS)があり、高江ヘリパット建設・辺野古新基地建設によるジュゴンはこのJEGSに違反していると主張されました。JEGSの第13章では「天然資源および絶滅危惧種」として、「絶滅危惧種とその生息地を保護し向上させるための合理的な措置をとるものとするとし、自然資源管理計画を策定すること」を定めているとのこと、この自然資源管理計画の資料を米国の生物多様センターの情報公開からようやく得られたとのことでした。日本では個体の保護を行い生息地の保護はないのに対し、JEGSは生息地の保護を定めていることに驚きましたが、実行されていないのです。情報の少ない米軍基地についてこうした新聞等の報道では得られない情報を得ていくことが大事だと感じました。