地域で育てる 里親は地域資源 

2018年10月15日 16時37分 | カテゴリー: 活動報告

10月14日神奈川県里親会主催の第31回神奈川県里親大会に参加しました。
神奈川県立保健福祉大学 新保幸男教授による基調講演「児童福祉法の改正と家庭養育の推進について」、その後、厚木市内はぐくみの丘保育園長、綾瀬市立綾西小学校教諭、愛川町立中原中学校養護教諭、里親2人によるパネルディスカッションが行われました。

基調講演では、実親以外の養育の選択肢として、親族里親、一般養子縁組、特別養子縁組(虐待などで実親との戸籍を断つ)、養子縁組里親(一定期間養育して養子縁組をする)、養育里親、乳児院・児童養護施設入所などあるが、法改正があり、家庭での養育が難しいまたは適切でない場合、家庭と同様の養育環境で養育されるようにしなくてはならないと里親委託を推進しているとの内容でした。折しも新聞記事にもありましたが、里親家庭の児童(戸籍は実親の子)にとってストレスとのなる、名字や健康保険証の問題にも触れました。これらを含め、そのあとのパネルディスカッションで、先生、里親間での困りごとについても意見交換がされました。

ひとりの里親の方からは、通称で名乗っていたが高校受験の時は本名を書いた、宿泊の際の健康保険証提出も今は封筒に封をしたものなのでよかったが、生活記録はマル秘なのに封書に入れずの提出だったので封筒に入れてほしい、とあり、対応していきたいと小学校教諭。中学校養護教諭は、ひとりの里親家庭の生徒と出会い学んだ、担任との情報共有はすべて速報で行っていたとのこと、担任と里親に話せないことでも子どもは話してくれたり、養護教諭がキーパーソンになったとのことでした。一方、保育園長は、児童養護施設の子どもはケース会議等を開き情報共有をしていたが、里親家庭だと住所もわからず(知らされるのは実親の住所)、子どもを支えるには前日の様子を知りたいが、ぽんと連れてきて様子がわからない、との話もあった。これに対し、ひとりの里親の方は、保育園に住所を教えるのは構わない、もう一人の里親も住所等知らされていると思っていたとの発言もあり、保育園・学校と里親との密な連携が可能であり、子どものためにむしろそれを双方求めていても、そうなっていない場合もあることを知りました。

特に印象的だったのは、ひとりの里親の方が、″里親は社会的資源だ 地域で育ててもらうようにしたい”との発言でした。いろいろな人に見てもらうのはありがたいと、子どもを子ども会等に連れ出してきたとのことでした。社会的養護が必要な子どもを養育していく上で必要なことは、より多くの市民が里親制度を知ることと、地域で様々な立場の人が連携していくことだと思いました。また、座間市には児童養護施設成光学園がありますが、里親の情報はとらえていないことから、状況を把握していきたいと思います。