ニーズが見える子育て拠点が地域をつくる

2018年10月28日 01時01分 | カテゴリー: 活動報告

やわらかいいちご(子ども)を包む手が社会

心の状態を示すネームプレート にこてらす受付

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 10月25日生き方・働き方研究会による「子どもの育ちを社会全体で支える」講座①地域子育て支援拠点にこてらす&児童家庭支援センターうぃずの実践 に参加しました。
「にこてらす」を運営するNPO法人さくらんぼの理事長伊藤保子さんにお話をお聞きしました。

「地域子育て支援拠点」は座間市の市内3か所ある子育て支援センターに近い機能を持ちますが、「利用者支援事業(横浜子育てパートナー)」と「横浜子育てサポートシステム」は座間市にはない機能であり、横浜市では拠点を多機能にしています。しかも、利用者支援事業を担うのは、社会福祉士等専門家ではなく、横浜市は研修を受けた子育て経験も活かす地域の市民が担っています。また、座間市のファミリーサポート事業同様の、有償の地域での子育て支え合い活動の事務局をこの拠点が行っています。このように拠点が多機能を持つことで、相談から、保育園・幼稚園・その他市の子育てサービスの案内、地域での子どもの預かり利用の勧め、さらにはNPO法人さくらんぼが行っているヘルパー派遣等も含めて、保護者の困りごとに地域の支援を得る形で対応しています。

 拠点の立地する瀬谷区は若年出産が市内で最も多く、公営住宅居住率も最も多く、精神疾患罹患率も最も多く、世帯当たりの子どもの人数も多いとのことで、”貧乏子たくさん”の区とのことです。にこてらすで働いているスタッフにはこの拠点に来た中国人やベトナム人の方もいます。こうした外国人のスタッフが担当する日をお知らせしており、外国の方も来やすいように、また母国語が話せる場づくりも行っています。拠点事業から関りができた方を雇用につなげることもあり、地域の人を育てる人材育成も担っています。
 横浜市は2013年の報告書において、地域全体での子育てをすすめるために地域子育て拠点の「子育て支援人材育成機能」を十分発揮していく必要があるとしています。そして、「親子の居場所」でのニーズが多機能の取り組みにつながる。また、「親子の居場所」と「ネットワーク」機能は他の4つの機能(人材育成・子育て相談・子育てサポートシステム・情報収集と提供)と密接に関係する、としています。これをにこてらすは体現していると言えます。

座間市では子育てのネットワーク機能は教育委員会生涯学習課管轄、支援センター等居場所は子ども未来部子育て支援課・子ども政策課管轄で、地域の人材育成やネットワークと拠点がつながていないことが課題であると再度認識しました。

 また、さくらんぼは「児童家庭支援センター」を受託しています。児童家庭支援センターは1998年に児童福祉法改正で創設された施設であり、横浜市内には2016年以降設置を進め現在数か所あり、各区1か所設置をめざしています。NPO法人で受託しているところは他にないそうです。地域・家庭からの相談や児童相談所から受託された事由に対応していますが、一時保護受け入れができる事業(子育て短期支援事業)をしており、トワイライトステイ(夜間保育)、休日預かり、ショートステイを行っています。[座間市でも2008年から児童養護施設でのショートステイサービスがありましたが、利用が0人ということで、2010年に廃止となってしまいました。]この一時保護の対象者は、多く自治体では社会的養護が必要な子どもの利用を想定しているそうですが、そこまで状況が悪化する前に、地域で子育てしている必要な人が使えるものであるべきと、拠点支援のかかわりの中でこの短期支援サービスにつなげることもあるようでした。

拠点を多機能にし、市民力を生かす拠点のコーディネートにより、地域の市民で子育てを支えるまちづくりを進めていることを知りました。座間市の子育て支援に活かしていきたいと思います。