ゲノム編集食品の安全審査と表示を行うことを求める意見書採択ならず!

2019年3月22日 14時52分 | カテゴリー: 活動報告

  新しい遺伝子操作技術であるゲノム編集でつくられた食品が、国の安全審査を経ないまま、私たちの食卓に上る可能性が高まっています。

  昨年8月に環境省はDNAを切断して遺伝子を壊すものは従来の遺伝子組み換え技術に該当しないと示しました。今年1月には、厚労省は環境省の段階に加え、DNAを切断した際に少ない塩基を挿入して遺伝子を確実に壊すものも該当しないと安全審査の対象外とする新開発食品調査部会報告書案を発表しました。そしてこの3月18日の部会ではゲノム編集技術で品種改良した農水産物の多くに厳格な安全性の審査を求めず、国へ届け出れば販売してよいとする報告書をまとめました。

 ゲノム編集は、体の大きなマダイなどの報道が盛んにされていますが、褐変抑制技術など外食産業や流通産業の求めるもののように食の工業化・外部化をすすめるものです。安全な食品を求める消費者のための技術とは言い難いものです。予防原則に立った欧州連合(EU)の欧州司法裁判所では、昨年7月に、ゲノム編集で開発した作物については遺伝子組み換え規制の対象にすべきとの判断を示しています。また、安全性審査の規制に加え、消費者が選択できるよう表示が必要です。

  以上のことから、
1、ゲノム編集技術でつくられた作物等のすべてについて、食品安全性審査を義務付けること
2、ゲノム編集技術でつくられた作物等を原料とする食品について、表示を義務付けること

を求め、意見書を提出しましたが、本日の本会議採決では賛成少数にて否決となりました。
多くの市民とともに、国に働きかけていきます。