探求教育と地域との連携が学力向上につながる

2019年5月17日 02時22分 | カテゴリー: 活動報告

  5月15日、民生教育常任委員会の視察で友好交流都市の秋田県大仙市、教育長の吉川(きかわ)さん、教育研究所所長の櫻田さん、教育指導部次長の島田さんにお話を伺いました。秋田県は学力日本一の県ですが、中でも大仙市はトップとのことでした。人口81,000人ですが面積が866キロと広大なため、小学校は21校、中学校は11校(座間市は12,900人小学校11校、中学校6校)、750人のマンモス校から40人の小規模校があり、多くは小規模校とのことです。

 吉川教育長から、少子化の中で教育による活性化をめざし、地域活性化に寄与できる自主自律した子どもを育てていくとの熱意のある方針を伺いました。そのために、小・中学校で情報を共有し9年間のキーワードを持って取り組み、中学校区の公民館・支所・企業等地域とも連携しています。学校ごとに地域で取り組む特色ある活動があり、地域の市民や企業の人が先生となるコラボ・スクール運営委員会を持って取り組む学校もあります。秋田県にも大仙市のホームページにも地域参画を形成するコミュニティスクールの記述が見つけられなかったことから、コミュニティスクールとの関わりについて尋ねました。

 コミュニティスクールを秋田県内で実施しているところもあるとのこと、しかし、大仙市では試行はしたが実施すると、たくさんの書類を用意することなど仕事が煩雑になることから、また地域参加型の内実を果たしているのでコミュニティスクールに取り組む必要がないとのことでした。今年度座間市ではコミュニティスクールを検討していきます。形式から入るか中身から入るか、考えさせられましたが、いずれにしても地域住民の参加を高めていくことが子どもたちの主体的な育ちを支えていく力となると考えます。

主体的な学びの上でなにより重要なのは、大仙市が学習の柱として、探究型教育という「学習課題を設定」→「自力解決(主体的学び)」→「グループで対話(みんなで学び合い)」→「振り返り」の基本プロセスを10年かかってつくってきたことです。

中でも、「一人勉強ノート」という、学校の勉強以外でも自分が学びたいテーマで取り組んで良いという、学習習慣を確立するための取り組みがあります。自分で学習計画を立て毎日継続し、教師がコメント、親も見守るという、子どもと親と教師が繋がるものです。また、「大仙ふるさと博士育成事業」という、地域の活動や企業等を親子で見学する事業もあります。地域の様々な人とつながり、主体的な子どもを育てていくメニューがたくさんあります。

せっかく友好交流都市の大仙市が子どもの学力トップクラスの先進的な教育を実践している自治体であることから、座間市でも大いに学び、子どもの主体的な学びをすすめていってほしいと考えます。