小中学校における障がいのある児童生徒の移動フリーを!

2019年6月15日 10時15分 | カテゴリー: 活動報告

  障がいのあるお子さんを持つ保護者の方から、学校の環境改善についての声がありました。
現在、小学校11校中3校(入谷小・旭小・相模野小)で、中学校6校中1校(西中)で、移動に支障のある児童生徒が学んでいますが、エレベーターの設置の学校はなく、階段昇降機を使用しています。この間、この階段昇降機の使用において、ヒヤリハットも起きています。

 3月議会では、小・中学校での移動に障がいのある児童生徒の受け入れにおいて、エレベーター設置については、児童・生徒への配慮、教職員への負担軽減等から必要と考えている、しかし時期は今後建て替え等に合わせて検討する、建て替えについては今年度策定する公共施設再整備計画のなかで計画されていくとの見解がありました。

 設置にあたっては、設計、工事費(4000万円ほどか)の1/3が国の交付金があるとはいえ、残りの2/3が市負担となるのは課題ではありますが、学校は、地域の拠点であり、災害時の避難所でもある観点からも、エレベーターの必要性もあります。優先順位が高まらないのはなぜでしょうか。

 建替えはいつになるのか、鉄筋コンクリート施設の建て替えは公共施設白書には60年となっています。今年公共施設再整備計画の策定がされますが、基本データとなる公共施設白書では、一番古い座間小学校の建て替えは2024年、一番新しい小学校中原小学校は2043年、中学校は南中学校2045年とあります。当事者の児童生徒は大きくなって卒業していってしまいます。

 県内18市の状況を調査すると、障がいのある児童生徒のいる小学校・中学校でエレベーター設置をしているのは、19市中13市です。政令市の相模原、横浜、川崎市は8割から200%、つまり障がいのある子どものいない学校でも設置されています。一般市での設置は10市ですが、3市が100%、残りの7市は、小学校だけ、中学校だけ100%の市もありますが、あわせればすべて50%以上の設置です。階段昇降機・昇降車使用のみの市は座間市を含め4市です。残りの2市は教員介助員が負ぶって移動しています。
 エレベーター設置の理由は、増改築時との市もありますが、給食配膳用が契機というところもあり、バイアフリーの条例に基づくとの市も含めて、多くはバリアフリーのためです。
鎌倉市では障害のある生徒のいる中学校2校のうちの1校を、肢体不自由児の拠点校とする方針を持っています。
 県内他市においては、移動に支障のある児童生徒全ての学校での設置とはいかない市もありますが設置をする市が多い状況です。こうした県内の状況も踏まえて、目の前の当事者の児童生徒の学ぶ環境の視点から、拠点校という考え方も含めて、設置を検討していく必要があると考えます。

 一番気になっている点として、心への影響です。日頃、市役所のエレベーターで車いす使用の職員と度々一緒になり、エレベーターを使って、移動には人の手を借りずにさっそうと仕事をさしているのがあたりまえの日常に出会ってきました。しかし、 移動に支障のある児童生徒にとっては、エレベーターを使えば自力で移動ができるところ、すみませんと、毎回他の人にお願いしなくてはならない、自力で安全に移動するのが難しい現状であり、移動フリーの生徒児童には生じない心理的負担が生じるのではないか、当事者の保護者からもそうした声を聞きました。川崎市では、設置理由として、ひとつは福祉のまちづくり条例によるバリアフリー化が義務付けられているためであり、もうひとつは「自力で安全に移動することで自立心の向上等をはかる」ためとしています。介助の人が必要な今の状況は、自立心の向上を阻む側面もあるといえます。

 また、 階段昇降機は移動に時間がかかるため、本人も介助者も休み時間の時間をとられてしまう問題もあります。1階の昇り、下りにつき5分ほどかかるとのことですから、2階に移動するなら10分、3階なら15分かかってしまいます。しかし、休み時間は10分です。他市への調査でも、昇降車・昇降機に関する課題を挙げた6市の中で5市が時間がかかることを挙げています。中には遅刻もあるとあります。座間市では小学校3校のうち2校は通常教室と支援教室は水平移動ができるように同じ階にする配慮をしているとのことでした。しかし、朝の登校と帰りの下校時は期間がかかるわけです。

 建物自体の維持の課題が優先されるのではなく、現在建物の中にいる建物を使用する人にとって使いやすい場にしていくことが優先すべきではないでしょうか?6月の一般質問では、障がいのある児童生徒の移動フリーのためのエレベーター設置を問いました。
6月末から公共施設再整備計画の市民意見交換会が4ヵ所で開催されます。出される計画の素案を見ながら働きかけていきたいと思います。