地域社会が育つ野良猫対策

NPO法人ねりまねこ 亀山夫妻

 10月13日、座間市民ネットと共に検討会の場を持ってきている、ざまねこ 野良猫を増やさない会による、座間市市民自主企画講座(4回講座)「ご存知ですか?地域猫活動~ご近所の猫トラブルを考える~」に参加しました。ざまねこ 野良猫を増やさない会は、2017年から市内の野良猫対策として、地域猫(TNR-=捕獲・不妊去勢手術・元いた場所に戻す)の活動をしている団体です。13日の講師は、練馬区の職員として地域猫推進ボランティア制度を立ち上げた、地域猫活動アドバイザーの石森信雄さん、練馬区で地域猫のボランティアをしているNPO法人ねりまねこの亀山夫妻です。

 石森さんからは、地域猫対策を町会・自治会に入って具体的に進めていく手法について蓄積された経験による実践的で丁寧な説明がありました。自治会役員等地域のリーダーに話を通したうえで、地域の猫好きなえさやりさん、糞尿で困っている方、どちらでもない方の参加も得て集まりを持ち、TNRを学習して進めていきます。その際、地域猫推進の広報をしている自治体であれば市民への周知がされていますが、地域の話し合いに自治体職員の参加が得られれば効果的です。活動は、特定の場所特定の時間でエサやりをして、トイレを置く、集まる野良猫には手術をする、の繰り返しであり、野良猫の寿命は4~5年と短く次第に数が減ってくるとのことです。活動のポイントとして、地域にチラシを配布し、活動を収支も含めて知らせていくことが大変重要とのこと、納得しました。

 練馬区では、10年前に石森さんが野良猫対策の担当の時に地域猫推進ボランティア制度を創設しました。この制度は、‟自分の地域で活動する”‟メンバーは一人ではなく2人一組”とのことです。現在67グループ208人とのこと、特定のグループに委託してどの地域の問題にも対応しているのでは、グループも疲れてしまう、持続性を維持するためには、地域の問題は地域の人が解決するように、プレイヤーを増やすことが必要、地域の普通の市民がボランティアを担うことで、野良猫にイライラしている人も含めての地域コミュニティの活動になりやすいとのこと、猫をめぐる地域のトラブルから、自治のまちづくりの活動をつくっていることを知りました。

座間市では、ざまねこ野良猫を増やさない会の活動を受け、昨年から動物基金を申請し、会の手術費用負担の軽減が図られています。基金の利用にあたっては、この会が野良猫情報の連絡を受けて現地に出向き捕獲し、動物病院の医師と調整して手術後、再び猫を地域に戻しに行く等の活動があってこそであり、TNRの活動が図られ、のらねこの減少、さらには暮らしやすいまちづくりに寄与しているのです。しかし、ガソリン代等の必要経費への支援がありません。これまでも提案してきましたが今後も働きかけていきます。そして、練馬区のように、地域で野良猫の課題に取り組む担い手をつくっていくことはまちづくりとして意義あることですが、座間市では、まず、市がTNR活動の重要性を学び、TNR活動を市民へ広報していくことが必要です。