容器包装プラスチックの活用を広げ環境負荷の少ないしくみづくりを

自治体か集めてきた廃容器包装プラのベール

マテリアル(材料)リサイクル 廃プラ粒の購入業者が製造した雨水貯留槽の部品

 

 1月23日、神奈川ネットワーク運動プラスチックプロジェクトの視察で、川崎市の埋立地にあるJFE(もと日本鋼管)プラリソース(株)を訪問し、事業部長の鈴木さんにお話を伺いました。当事業所は容器包装リサイクル法の施行の2000年に会社分割して始業、市民が排出し自治体が日本容器包装リサイクル協会に委ねる容器包装プラスチックの再資源化、再生プラスチック製品の販売をしています。

 プラリソースの再資源化は、関連会社の高炉の燃料にするケミカルリサイクル(現在6割)と、材料リサイクル(現在4割)です。ケミカルの工程は外袋個袋のビニールのような軽いフィルム系と重量のある固形ボトル系に分かれて細かく破砕され、細かい廃プラ粒にするものです。鉄鋼を造る高炉の燃料となるコークスの代わりに使われます。

   一方、材料リサイクルの工程も軽量系と重量系に廃プラを分けて破砕し、ケミカルと同様廃プラ粒を作るのですが、材料リサイクルでは塩ビのものは入れられないので水につける分離器で塩ビではない浮いたものだけ使います。また重いプラも除きます。この塩ビや重い廃プラは5割にもなり、一部有価物もあるとは言いますが水分抜いた30〜35%は産業廃棄物として費用を払って処分しているとのことでした。プラリソースでは、できた廃プラ粒と廃プラ粒から作ったNFボードを販売しています。廃プラ粒購入事業者は、物流で使うパレットや地下水貯留槽や電車のケーブルを束ねて入れるケーブルトラフ等を製造しています。バージンプラスチックの今は1/3くらいの価格とのことです。

    国が容器包装プラのリサイクルの5割を材料リサイクルとしていることから、材料リサイクルの処理が多くなると思われますが、プラリソースでの材料リサイクルでは、市民が出した容器包装プラスチックの約半分は産廃として燃やされていることを知りました。自治体により排出される容器包装プラの品質は様々であり、低品質なものは塩ビもOK、多少の汚れも大丈夫なケミカル手法をとるのが有効とも思われますが、容器包装プラの品質にあわせてリサイクル手法が決まるのではなく、材料リサイクルになるかケミカルリサイクルになるかはリサイクル事業者の入札で決まるというのです。また、川崎のプラリソースでは遠く札幌市のものも処理しており、事業者が現地まで取りに行くというのです。遠距離の運搬が生じているのも入札によるとのことです。環境省は資源循環、環境負荷低減、持続可能性を掲げているにもかかわらず、廃棄物処理にライフアセスメントの観点を持たないのか疑問を持ちました。

 市民はまずは塩ビのラップを無くしていくことやプラステック自体を使用しないよう生活を変え、社会に働きかけていくことが必要です。2月に視察する日本容器包装リサイクル協会で、廃容器包装プラの処理システムについて意見交換したい思います。