身の回りにあふれる化学物質、まずはグリホサートをなくしたい!

 2月2日、香害アクションチームでは、香害のイソシアネートの影響を知ると題して、宮城県多賀城市から「かくたこども&アレルギークリニック」の医師角田和彦さんを迎え、学習会を開催しました。岐阜県から参加もあり、約80人の市民が集りまりました。

 アレルギー疾患は環境中の化学物質の影響を受け、体内に入れないためにアレルギー反応が出ているということです。アトピー性皮膚炎は、柔軟仕上げ剤や衣類等のポリウレタンなどに入っている猛毒化学物質のイソシアネートは勿論、ダイオキシン、PCB、殺虫剤、有機スズ、ヒ素、フッ素などの化学物質やトランス脂肪酸、など脂溶性有害物質を皮膚から排泄し、体を守って解毒作用をしているとのことでした。

 身の回りには化学物質であふれています。イソシアネートは柔軟剤にとどまらず、今や多くの衣服に入っており、ダイオキシンは大型の魚には多く含まれています。魚類のPCBは減っていないとのこと、パラジクロベンゼンやピレストロイド系、ネオニコチド系の防虫剤と殺虫剤は小売店にあふれています。

   これらの中でも2015年3月にWHO(世界保健機関)の専門家機関である国際がん研究機関が正式に発がん性物質と認めたグリホサートの問題に取り組まなくてはならないと考えます。市販されているほとんどのパンが輸入小麦を原料にしていますが、それらのパンや小麦粉からグリホサートが検出されているのです!*2018年11月日商連が農民連食品分析センターに依頼した検出結果では、「日本製粉の強力小麦粉0.37ppm」「日清全粒粉パン粉1.10ppm」*2019年3月農民連食品分析センターデータでは、「ダブルソフト全粒粉食パン0.17ppm」「麦のめぐみ 全粒粉入り食パン0.15」◎輸入小麦では全品から検出、国産小麦では検出されません。

 アメリカ、カナダでは、収獲前に、雑草を枯らせ実を一斉に乾燥させ一度に収穫するため、グリホサートを散布しています。収穫直前なので農薬の残留は高くなります。日本の学校給食の小麦は政府扱いのアメリカやカナダ産の小麦なので、避けることができません。

 グリホサートはモンサントが開発した除草剤ランドアップの主成分です。作物への影響や土壌の汚染が明らかですが、今や様々な除草剤に使われています。そして、現在日本のホームセンターではレジ近くの目立つところに並んでいます。アメリカやカナダやブラジルなどランドアップ除草剤をかけても枯れない遺伝子組み換え作物を栽培しているところでは、それでも枯れない耐性雑草が増え、ランドアップの使用が増えています。従って、アメリカでのランドアップの主成分グリホサートによる人体汚染は深刻で、遺伝子組み換え作物が導入されてから5倍に増加したとのことです。2018年8月カルフォルニア州で行われたモンサント社を訴えた陪審員裁判では、被害者が勝訴し、多額の賠償金の支払いを命じました。海外ではフランス、イタリア、オーストリア、スウェーデンが使用禁止、ドイツ、ベルギー、オランダ等個人使用や個人販売禁止、と進んでいます。中国政府は2019年度末までにグリホサートの基準を0.2ppmに引き下げることを決めました!(日本の小麦の残留基準値は5ppmでしたが、30ppmに引き上げられた!!)

 私たち市民は化学物質の除草剤グリホサートに対して、国が規制をかけること、各自治体が市民にその危険性の情報を発信すること、学校給食では、政府小麦のパン食を減らし、米飯をさらに増やすこと、国産小麦パンに変えること、働きかけていきたいと思います。