グリホサート(除草剤)の公共施設での使用規制と市民への情報提供を!

 グリホサートは遺伝子組み換え種子を始めたモンサント社が開発した除草剤ランドアップの主成分です。作物への影響や土壌の汚染が明らかですが、今や様々な除草剤に使われています。そして、現在日本のホームセンターではレジ近くの目立つところに並んでいます。アメリカやカナダやブラジルなどランドアップ除草剤をかけても枯れない遺伝子組み換え作物を栽培しているところでは、それでも枯れない耐性雑草が増え、ランドアップの使用が増えています。
こうしたことから、アメリカでのランドアップの主成分グリホサートによる人体汚染は深刻で、遺伝子組み換え作物が導入されてから5倍に増加したとのことです。2018年8月カルフォルニア州で行われたモンサント社を訴えた陪審員裁判では、被害者が勝訴し、320億円の賠償金の支払いを命じました。2016年にモンサント社は肥料農薬大手ドイツのバイエル社に買収されていますが、バイエルは主力の除草剤に発がん性があるとして、アメリカで4万件以上の訴訟を起こされているとのことです。

 日本では、農薬取締法改正により、この4月以降、農薬の安全性の評価が厳格になります。生態系全体への影響を重視し、昆虫や鳥など陸上の動植物へ評価対象が広がり、毎年報告をしなくてはならなくなります。これは、虫や植物の体内に残った農薬が人の健康や生態系に及ぼす影響を分析した研究結果が相次ぎ、欧米では消費者から規制を求める声が高まっているためです。ドイツではバイエルの除草剤への市民の反対デモもありました。
 現在、海外ではフランス、イタリア、オーストリア、スウェーデンが使用禁止、ドイツ、ベルギー、オランダ等個人使用や個人販売禁止、と進んでいます。中国政府は2019年度末までにグリホサートの基準を0.2ppmに引き下げることを決めましたが、一方、日本では小麦の残留基準値は5ppmでしたが、30ppmに引き上げられました。グリホサートの市場として日本は拡大しています。除草剤のような農薬は呼吸を通じて体内に入り、触れば皮膚から浸透します。

しかし、現在、ホームセンターなど小売店に、ランドアップなどの除草剤がたくさん並び市民が手軽に購入できる状況があります。また何軒もの庭先で除草剤の容器が置いてあるのを見ました。除草剤による環境や生態系、また人体への影響・危険性を十分認識していない方もいると推測することから、市から除草剤のこうした影響について情報提供すること、また、公共施設での使用規制ルールの必要性について、今回の一般質問で問いました。

除草剤については、国・県の規制はないことから市では規制しない、また市としての情報提供はしないこと、また公共施設での使用は各施設の判断から12ヵ所あることが分かりました。児童館4館、幹線道路の草刈り後の散布、一般市民の立ち入らない生活排水処理地、コミュニティセンター2館、さがみ野駐輪場です。コミュニティセンターは、運営委員会の判断で裏のところで使用、駐輪場の除草は造園業に委託だが、市の仕様書には一定とのことでした。幹線道路の使用と生活排水処理地での使用はやむを得ないとの判断からでしたが、コミュニティセンターと駐輪場の担当課は、除草剤の使用について問題と認識していませんでした。児童館での除草剤はアース製薬のぺラルゴン酸作用による「みんなにやさしい除草剤 おうちの草コロリ」でした。アース製薬に問い合わしたところ、農薬として申請されているグリホサートイソプロピルアミン塩を含有する混合乳剤とは違い、グリホサートは入っていないとのことです。しかし、皮膚や目に刺激性があり、界面活性剤も入っています。使用規制をつくることは難しいとしても、刺激物や界面活性剤等の入らない安全な除草剤に変えたり、草刈り回数を増やす予算を付ける、また特に児童館は子どもが遊ぶところなので、一人の指導員ではやりきれない草刈り作業の人件費を予算化できないか、働きかけていきます。

岐阜市のチラシ グリホサートが問題化する以前の2005年の広報です!!
岐阜市住宅地での農薬散布20200314のサムネイル